Aitem代表の佐藤ゆきこが、Tokyo fm「ワンモーニング」の「The Starters」コーナーに出演させていただきました!
「ワンモーニング」は、首都圏のラジオ聴取率で首位を獲得している人気番組です。
参考:https://www.oricon.co.jp/news/2271650/full/
今回は2週にわたり出演させていただきました。Aitemを起業したキッカケや運営の背景にある思いなど、Aitemのことがより知れる内容となっております!ぜひご覧ください!
2023.08.22 「自分の思いを自分の言葉で伝えられる人材を育てる」
Aitemさんはどんな事業を展開されているんですか?
一言で言うと、英会話スクールを運営しています。通常の英会話スクールさんのように、テキストがあって「今日はこのページをやります」という形ではなくて、3時間のレッスンの中でゲームやディスカッション・ディベートなどを行います。
例えば「自分が大統領になったらどんな法案を作りたいか」とか「マッチングアプリはありかなしか」などです。
教科書やテキストはないんですか?
ないです!Aitemで用意しているプログラムはもちろんあるのですが、それは全部非公開にしています。日本人は「失敗したくない」想いが強く、予習が大好きだと言われています。でも、会話は予習できないじゃないですか。
あくまで会話ができる人材を作りたいという思いで作った英会話スクールなので、予習できないようにしているんです。拙い英語でいいので、とにかく発言してみてほしいと生徒さんに伝えています。このように「飛び込む環境を作る」というスタイルだからこそ、メンタルも鍛えられると思います!
あと、アドリブで対応したり自分の意見を言ったりすることに慣れてない人も本当に多いです。実際に私も海外に行った時に「日本人はディスカッションができないし意見を持ってないよね」「女性とかだと政治のこともわからないし自分の意見を言えないよね」と言われました。
それがすごく衝撃的だったので、ただただ英語ではなく、「英語を使って自分の思いを自分の言葉で伝えられるようになってほしい」と思っています。
Aitemだけではなく、NPO法人セブンスピリットの広報もされていると伺いました。こちらについても聞かせてください。
セブンスピリットはセブにあるスラムの子供たちに音楽を教えて、大学進学までのサポートをする組織です。音楽教育の中で、ルールや協調性も教えていきます。
HP:https://seven-spirit.or.jp/
日本だと子供たちも、「座って」「並んで」と言われたら、当たり前にまっすぐ並ぶしきちんと座るんですけど、それって当たり前じゃないんです。現地の子供達は「マネーマネー」と言って生きてきた背景があったりするので、ルールや協調性を教えることで社会人になるための教育もしています。
広報としては、会社設立からずっと資金提供をさせていただいています。2019年にはクラウドファンディングでお金を集めて、子どもたち50人ぐらいを招待して日本で音楽会をやりました。私は35歳の時に初めて留学したんですけど、その時にスタディツアーで施設に行った時に、施設の子供に「僕のことを日本に連れていってくれない?」って言われたんですね。
衝撃じゃないですか。自分の国から出してくれじゃないと幸せになれないと思っている価値観って。それで当たり前ですけど、連れて帰れなかったんです。でも「もし自分がアンジェリーナジョリーだったら帰れる選択肢って持てたよな」とも思いました。
それで、「どんな形かわからないけど、必ずお金を持って帰ってくるから待ってて」と約束したんです。その約束を守るために起業をして、初年度から資金提供しています。私にとっては起業が目的というより、この子供との約束を守る手段として会社があるんです。
講師の皆さんが様々な国出身だと伺いました。これは意識しているんですか?
もう思いっきり意識してます!笑
やっぱり英会話スクールって、「ネイティブ講師」を前に出すことが多いと思うのですが、英語を使う国って本当にいっぱいあるし、発音も色々ありますよね。それが本来の世界の姿だと思うので、固定概念を作って「これが正しい発音」というより、「自分のカタコトの発音でもいいんだ」と思って欲しいです。
日本人は訛りがあることが恥ずかしいと思っていますが、例えばインドだと全くそんなこと思ってなくて、自分たちの英語にすごくプライドを持ってますよね。言葉だから何が正しいなどないですし、いろんな英語があっていいし、いろんな人がいていいと思っています。あとレッスンでディスカッションとディベートもするので、いろんなカルチャーの先生がいて考えが偏らないようにする狙いもあります。
金額はどんな感じなんですか?
特徴は「ある程度まとめて買ってもらう」ということです。というのも、英語を喋れるようになりたくて学ぶと思いますし、少しやるだけでは喋れるようにならないです。だからある程度、時間やお金をコミットしていただいて、「きちんと土台を作る」という意味で、最初はまとめて買っていただいています。
オンラインと対面を毎回その都度選べるので、通いやすさもある環境のなかで、土台を作っていただきたいです!
翻訳機能もどんどん進化している中で、英会話の必要性や良さは何だと思いますか?
シンプルに人の心を動かすのは、やっぱり人の声だし、生のコミュニケーションだと思っています。情報を伝え合うことは、AIやグーグル翻訳で賄えると思います。でも、「外国人が一生懸命カタコトの日本語で話しかけてきてくれた」みたいなことが、記憶や思い出に残るし、心が動くじゃないですか。
グーグル翻訳を通してのコミュニケーションではなくて、その「一生懸命さ」でドラマが生まれて、自分のことを好きになれたり人のことを尊重できるようになったりすると思います。
これからの時代も、これはずっと続いていくと思うので、グーグル翻訳とかが発達すればするほど、生のコミュニケーションが求められる時代になっていくんじゃないかなと思います。
参考:https://www.tfm.co.jp/starters/index.php?catid=3071&itemid=196207
2023.08.29 「挑戦することに前のめりになってほしい」
先週は様々な事業について伺いました。今週は佐藤さんについて伺います!Aitem創業のきっかけを教えてください!
母と一緒にカンボジア旅行に行ったときに会った子供達がきっかけです。
アンコールワットを見に行ったのですが、私はそれよりも現地の子供たちの方が衝撃的で、ずっと忘れられなかったんです。というのも、子供達がいろんな国の観光客に対して、営業みたいなことをしてたんです。営業するために入るときに名前を聞いて、出てくるまで何時間も待って、出てきたところで「名前を覚えてたよ」って言うんです。
生まれた国が違うだけで、これだけ能力が高い子たちがチャンスを掴めないのがとにかく衝撃的でした。私はそれまで「日本人に生まれてよかった」と思ったことが全くなかったんですけど、その時初めて「1億円とかもらった」ぐらいの幸運だったんだと気づいたんです。それから、「何か少しずつでも自分の幸運を返していかなきゃいけないよな」と思い、途上国に対して役に立てるような何かをしたいなと思うようになりました。この思いが、Aitem創業の原点になっています。
35歳で留学されたと聞きましたが、そこではどんな気づきや学びがありましたか?
もう毎日毎日が本当に新鮮でした!私が行った学校では、白髪頭のお爺さんとかお婆さんが勉強に来ていて、何歳からでも遅くないと気づきました。他にも引退された校長先生の方もいて、日本のように足並みを揃えるのではなく「自分のペースでいいんだ」と衝撃を受け、価値観も変わりました。
人を知ることや他の国を知ることで、自分のことを知れると思っています。自分だけでは自己理解が深まりませんが、人や他国を知ることで日本や自分のカルチャーを知っていく体験がすごくできたのは、大きかったなと思います。
帰国してから英会話教室を開いたのは、どういったきっかけだったんですか?
最初は留学とスタディツアーのパックを販売していこうと思っていたのですが、実際にお客さんの話を聞いていると、「留学やツアーには行かないけど英語は習いたい」って人が多かったんです。「英会話教室はいっぱいあるのになんで通ってないの?」って考えた時に、過去の私もそうだったんですけど「通いたいと思うところがない」んだと思ったんです。自分もそうだったからこそ、「それなら自分が通いたいと思うスクールを作ってみよう」というところから始まりました。
やっぱり会話なので、「自分の思いを自分の言葉できちんと喋れるようにする」ことにこだわりたかったんです。とにかく自分の意見を言うしかない環境を作りから逆算して、今のディスカッションやディベートっていうプログラムになっていきました。
コミュニケーションが苦手な人も多いと思うんですけど、Aitemに通うとどんな人でもコミュニケーション能力を高められますか?
そう思います。日本だとコミュニケーションは「正しいか正しくないか」という指標だと思います。ですがそもそも「正しい・正しくない」もなく、いろんな人がいていいし、正解を求める必要もないと思っています。
Aitemでコミュ力が伸びるのは、「何を言ってもいい」「自分の意見を持っていい」「人と違うことは全然変じゃない」と、自分の心が自由になることで、自然に笑えるようになったり質問ができるようになったりするからだと思います。
私はナチュラルさがコミュニケーションの正義だと思っていて、そういうナチュラルさをAitemですごく育めると思います。
最後に、これからの夢を教えていただけますか?
何もない、特技もない私でさえこういうふうに起業をすることができました。だからAitemに通っている生徒さんにも、どんどん挑戦することに前のめりになってほしいです。
自分にも人にも希望を作りながら、自分のことを好きになって、より良い社会にしていけたらいいなと思います。
参考:https://www.tfm.co.jp/starters/index.php?catid=3071&itemid=196328