英語で何かを断るとき、「No.」だけで返すと少しきつく聞こえることがあります。もちろん、はっきり断ること自体は悪いことではありません。ただ、日本語でも「無理です」だけだと冷たく感じることがあるように、英語でも相手との関係性や場面に合わせて、少しやわらかい言い方を選ぶことが大切です。
この記事では、友達からの誘い、仕事の依頼、ちょっとしたお願いを断るときに使える英語フレーズを場面別に紹介します。丸暗記で使える表現だけでなく、「なぜ丁寧に聞こえるのか」も一緒に解説するので、自分の言いたいことに合わせてアレンジできるようになります。
目次
英語で丁寧に断る基本の型
英語で丁寧に断るときは、次の順番で伝えると自然です。
- 感謝する: Thank you for asking. / Thanks for inviting me.
- 断る: I’m afraid I can’t. / Unfortunately, I won’t be able to.
- 理由を短く添える: I already have plans. / I’m tied up with work.
- 代案や前向きな一言を加える: Maybe next time. / Could we try another day?
ポイントは、断る前に一度「誘ってくれてありがとう」「声をかけてくれてありがとう」と受け止めることです。これだけで、ただ拒否しているのではなく、相手の気持ちや提案を尊重している印象になります。
メールやチャットでは、感謝・断り・理由・代案の順に書くと自然です。
まず覚えたい万能フレーズ
| 英語フレーズ | 日本語のニュアンス |
| Thank you for asking, but I’m afraid I can’t. | 誘ってくれてありがとう。でも残念ながら難しいです。 |
| I’d love to, but I already have plans. | ぜひ行きたいのですが、すでに予定があります。 |
| That sounds great, but I’ll have to pass this time. | すごく良さそうですが、今回は遠慮します。 |
| Unfortunately, I won’t be able to make it. | 残念ながら参加できません。 |
| I appreciate the offer, but I’ll have to decline. | お申し出はありがたいのですが、お断りします。 |
| Maybe another time. | また別の機会に。 |
I’m afraid は「怖い」という意味だけでなく、丁寧に残念なことを伝えるときにも使います。I’m afraid I can’t. は「申し訳ないのですが、できません」というやわらかい断り方です。
友達からの誘いを断るフレーズ
友達の誘いを断るときは、かしこまりすぎる必要はありません。大切なのは、誘ってくれたことへの感謝と、「また誘ってほしい」という気持ちを残すことです。
| 場面 | 使えるフレーズ |
| 飲み会や食事を断る | Thanks for inviting me, but I can’t make it tonight. |
| 今回は遠慮したい | That sounds fun, but I’ll pass this time. |
| 予定がある | I already have plans, but thanks for asking. |
| 疲れている | I’m a bit tired today, so I think I’ll stay home. |
| また誘ってほしい | I can’t make it this time, but please invite me again. |
| 別の日を提案する | I can’t do Friday, but how about next week? |
カジュアルな場面では、I’ll pass this time. が便利です。「今回はパスするね」というニュアンスで、友達同士でも自然に使えます。ただし、これだけだと少しそっけなく聞こえることもあるので、Thanks for inviting me. や Maybe next time. を一緒に使うとやわらかくなります。
友達同士では、軽い一言でも感謝を添えると印象が変わります。
仕事の依頼を丁寧に断るフレーズ
ビジネスでは、断り方ひとつで相手に与える印象が変わります。できない理由を長く説明しすぎる必要はありませんが、「対応できない」「今回は難しい」「別案なら可能」という線引きを、丁寧かつ明確に伝えることが大切です。
| 場面 | 使えるフレーズ |
| 依頼を断る | I appreciate you reaching out, but I’m afraid I won’t be able to take this on. |
| スケジュールが合わない | Unfortunately, my schedule is full this week. |
| 担当範囲ではない | I’m afraid this is outside my area of responsibility. |
| 納期が難しい | I don’t think I can meet the deadline with the current schedule. |
| 代案を出す | I won’t be able to handle it today, but I can take a look tomorrow. |
| 別の人を紹介する | I may not be the best person for this, but I can introduce you to someone who can help. |
ビジネスでは、I can’t. だけで終わらせるよりも、I won’t be able to… を使うと丁寧で落ち着いた印象になります。さらに、代案を出せる場合は but I can… を続けると、ただ断るのではなく協力する姿勢が伝わります。
ビジネスでは、断る理由よりも「次にどうできるか」を添えると好印象です。
お願いごとを断るフレーズ
人からお願いされたとき、毎回引き受けていると自分の時間や余裕がなくなってしまいます。英語でも、丁寧に断ることは失礼ではありません。むしろ、できないことを早めに伝える方が相手にとって親切な場合もあります。
| 日本語で言いたいこと | 英語フレーズ |
| 今は手が離せません | I’m sorry, but I’m tied up at the moment. |
| 今回は手伝えません | I’m afraid I can’t help this time. |
| 今は余裕がありません | I don’t have the bandwidth right now. |
| それは難しそうです | That might be difficult for me. |
| できるか約束できません | I can’t promise I’ll be able to do that. |
| 少しならできます | I can’t do the whole thing, but I can help with part of it. |
I don’t have the bandwidth right now. は、仕事や予定で余裕がないときによく使われる表現です。直訳すると「帯域幅がない」ですが、会話では「今それを受ける余裕がない」という意味になります。
断るときに使えるクッション言葉
英語で丁寧に断るには、断りの前後にクッション言葉を入れるのが効果的です。次の表現を覚えておくと、No の印象をかなりやわらげられます。
- I’m sorry, but…: 申し訳ないのですが…
- I’m afraid…: 残念ながら…
- Unfortunately,…: あいにく…
- I appreciate it, but…: ありがたいのですが…
- Thank you for thinking of me.: 私のことを考えてくれてありがとう。
- I wish I could, but…: できたらよかったのですが…
ただし、I’m sorry を何度も入れすぎると、必要以上に弱い印象になることもあります。ビジネスでは、謝りすぎるよりも I appreciate it, but… や Unfortunately,… を使うと落ち着いた印象になります。
断るときに避けたい英語表現
| 避けたい表現 | 理由 | おすすめ表現 |
| No. | 短すぎて冷たく聞こえやすい | I’m afraid I can’t. |
| I don’t want to. | 相手の提案そのものを否定しているように聞こえる | I’ll have to pass this time. |
| It’s impossible. | 強すぎて突き放す印象になりやすい | That might be difficult. |
| I’m busy. | 言い方によっては雑に聞こえる | I’m tied up at the moment. |
| Maybe. | 実質断りたいのに曖昧な返事になる | I won’t be able to make it this time. |
特に Maybe. は便利そうに見えますが、相手に期待を持たせてしまうことがあります。断ると決めているなら、やわらかくても明確に伝える方が親切です。
そのまま使える断りメッセージ例文
友達の誘いを断る
Thanks for inviting me! That sounds really fun, but I already have plans that day. I can’t make it this time, but please invite me again.
誘ってくれてありがとう!すごく楽しそうだけど、その日はもう予定があるんだ。今回は行けないけど、また誘ってね。
仕事の依頼を断る
Thank you for thinking of me. Unfortunately, my schedule is full this week, so I won’t be able to take this on. I’d be happy to take a look next week if that works for you.
お声がけいただきありがとうございます。あいにく今週は予定が埋まっており、今回は対応できません。もしよろしければ、来週確認できます。
お願いを一部だけ引き受ける
I’m afraid I can’t help with the whole project, but I can review the first draft if that would be helpful.
プロジェクト全体を手伝うことはできませんが、もし役に立つなら初稿の確認はできます。
よくある質問
I’m afraid は本当に丁寧?
はい。I’m afraid… は、残念なお知らせや断りをやわらかく伝えるときによく使われます。ただし、かなりカジュアルな友達同士では少し丁寧すぎることもあるので、Thanks, but I can’t. や I’ll pass this time. の方が自然な場合もあります。
理由は詳しく言うべき?
詳しく言いすぎる必要はありません。I already have plans. や My schedule is full. のように、短く伝えれば十分です。説明が長すぎると、かえって言い訳っぽく聞こえることがあります。
断ったあとに代案は必ず必要?
必須ではありません。ただ、関係を続けたい相手や仕事で協力姿勢を見せたい場合は、Maybe next time. や I can do tomorrow. のような一言を添えると印象が良くなります。
まとめ
英語で丁寧に断るときは、ただ No と言うのではなく、「感謝」「断り」「短い理由」「代案や前向きな一言」の順番で伝えるのがコツです。誘いなら Thanks for inviting me, but…、仕事なら I appreciate you reaching out, but…、お願いなら I’m afraid I can’t help this time. のように、場面に合う表現を選びましょう。
断ることは、相手を否定することではありません。丁寧な英語フレーズを知っておけば、自分の意思を大切にしながら、相手との関係も気持ちよく保てます。








